入梅いわしとは?旬の時期・特徴・美味しい選び方を魚屋が解説

千葉県銚子港で水揚げされた旬の入梅いわし いわし

6月から7月にかけて、鮮魚売り場で「入梅いわし(にゅうばいいわし)」という名前を見かけることがあります。

「普通のいわしと何が違うの?」
「なぜこの時期だけ特別な名前が付いているの?」
「本当に美味しいの?」

そんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

入梅いわしとは、梅雨の時期に旬を迎えた脂ののった真いわしのことです。

💡 ポイント

入梅いわしとは、梅雨の時期(6〜7月頃)に旬を迎え、脂がたっぷりのった真いわしのことです。

正式な魚の種類ではなく、旬を迎えた美味しい真いわしを指す呼び名です。

魚の種類が違うわけではなく、旬ならではの美味しさから「入梅いわし」と呼ばれています。

ヤマニ水産では毎日豊洲市場へ仕入れに行き、その日に最も状態の良い魚を見極めています。豊洲市場には全国各地の漁港から旬の魚が集まるため、その時期に最も脂ののった真いわしを仕入れることができます。もちろん、銚子港で水揚げされたいわしが入荷する時期には銚子産も積極的に仕入れています。

この記事では、魚屋だからこそ分かる入梅いわしの特徴や旬、美味しい選び方、おすすめの食べ方まで詳しくご紹介します。

この記事でわかること

  • 入梅いわしとは?
  • 旬はいつなのか
  • 魚屋が教える美味しい選び方
  • おすすめの食べ方
  • 保存方法

入梅いわしとは?

梅雨の時期に旬を迎える脂ののった入梅いわし

「入梅」とは、暦の上で梅雨に入る頃を表す言葉です。

この時期に水揚げされる脂ののった真いわしを「入梅いわし」と呼びます。

つまり、「入梅いわし」という魚がいるわけではなく、旬を迎えた真いわしの呼び名です。

千葉県では銚子港をはじめ九十九里沿岸でも多くの真いわしが水揚げされ、昔から初夏の味覚として親しまれてきました。

脂がのった入梅いわしは、

  • 刺身
  • 漬け丼
  • なめろう
  • 塩焼き
  • 梅煮
  • つみれ汁

など、さまざまな料理で美味しく味わえます。


入梅いわしの旬はいつ?

一般的に入梅いわしの旬は6月から7月頃です。

この時期は餌をたっぷり食べた真いわしが身に脂を蓄え、一年の中でも特に美味しい季節を迎えます。

ただし、魚は自然のものです。

その年の海水温や潮の流れ、餌の状況によって脂ののりや水揚げ量は毎年変わります。

そのため魚屋では「○○県産だから良い」と産地だけで判断することはありません。

その日に並んでいる魚を実際に見て、脂ののりや身質、鮮度を見極めながら仕入れることが大切です。

銚子のいわしは、入梅の時期だけでなく、その年の水揚げや回遊する群れによって脂ののりも変わります。銚子のマイワシの水揚げや旬、魚屋が見る「脂のり」については、こちらの記事で詳しく紹介しています。

▶ 銚子のいわしとは?水揚げ・旬・脂のりを魚屋が解説


なぜ入梅いわしは美味しいの?

入梅いわしが美味しい理由は、何といっても脂ののりです。

この時期の真いわしは身が厚く、旨みが豊富で、口に入れると脂の甘みが広がります。

刺身にすると、とろけるような食感を楽しめるのもこの季節ならではです。

また、脂がのっているからといってしつこさはなく、程よい甘みと旨みがあるため、塩焼きやなめろう、漬け丼など、どんな料理でも美味しくいただけます。

ヤマニ水産でも、いわし漬け丼の具に使用する真いわしは、一尾一尾の状態を確認しながら仕入れています。

天然の魚なので個体差はありますが、丸々と太り、身質の良いものを選ぶことで、ご家庭でも旬ならではの美味しさを味わっていただけます。


魚屋が教える、美味しい入梅いわしの選び方

「入梅いわし」と聞くと、どれを選んでも同じように思われるかもしれません。しかし、魚屋は産地だけでなく、魚そのものの状態を見て仕入れています。

スーパーや鮮魚店で選ぶときも、次のポイントを知っておくと、美味しい入梅いわしに出会える可能性が高くなります。


① 目が澄んでいるものを選ぶ

まず確認したいのはです。

鮮度の良いいわしは、黒目がはっきりしていて透明感があります。

反対に、

  • 白く濁っている
  • 目がくぼんでいる

ものは鮮度が落ちている可能性があります。


② 背中の青色が鮮やか

鮮度の良いいわしは、背中の青色が濃く、銀色とのコントラストがはっきりしています。

時間が経つにつれて色はくすみ、全体のツヤも少しずつ失われていきます。

背中の色は、魚屋も必ず確認するポイントの一つです。


③ 黒い斑点がはっきりしている

真いわしの体には黒い斑点があります。

鮮度の良いものは斑点も比較的はっきり見え、魚全体にも張りがあります。

ただし、斑点の数や濃さには個体差があります。

黒い斑点だけで判断するのではなく、目や身の張りなども合わせて確認することが大切です。


④ うろこがしっかり残っている

いわしは非常に身が柔らかい魚です。

鮮度が落ちたり、何度も触られたりすると、うろこは取れやすくなります。

うろこが比較的きれいに残っているものは、鮮度を判断する目安の一つになります。


⑤ エラぶた周辺を見る

魚屋はエラぶた周辺も確認します。

少し鮮度が落ちてくると、エラぶた周辺が赤っぽく見えたり、身の色が変化したりすることがあります。

できるだけ変色の少ないものを選ぶのがおすすめです。


⑥ 丸々と太ったものがおすすめ

入梅いわしの魅力は、何といっても脂ののりです。

魚屋では、全体に丸みがあり、丸々と太ったいわしを好みます。

特に、

「頭が小さく見えるくらい胴が太いもの」

は、脂がのっていることが多く、刺身や漬け丼でも美味しく味わえます。

もちろん天然の魚なので個体差はありますが、魚屋が目利きをする際の大切なポイントです。


⑦ 腹の身が厚いものは脂がのっている目安

一般の方には判別しにくいですが魚屋は腹側の厚みも見ています。

腹の身がしっかり厚く、ふっくらしているものは、脂がのっている傾向があります。

反対に、細く痩せたものは比較的あっさりした身質であることがあります。

「頭が小さく見える」「腹の身が厚い」

この二つがそろっているいわしは、魚屋としてもおすすめしやすい一尾です。


小羽・中羽・大羽とは?

魚屋では、いわしの大きさによって呼び方があります。

呼び方特徴
小羽(こば)小ぶりでやわらかく、南蛮漬けや唐揚げ、オイルサーディンにおすすめ。
中羽(ちゅうば)脂とのバランスが良く、刺身・漬け丼・塩焼きなど幅広い料理に向いています。
大羽(おおば)身が厚く食べ応えがあり、脂がのったものは刺身や塩焼きにもおすすめです。

※呼び方やサイズの基準は市場や地域によって異なる場合があります。


魚屋の豆知識

」という漢字は、「弱い魚」と書きます。

名前の由来には諸説ありますが、水揚げ後に傷みやすく、鮮度が落ちやすい魚であることから、この漢字が使われるようになったといわれています。

実際にいわしは身がとても柔らかく、少し強く持っただけでも身が傷んでしまうことがあります。

そのため、スーパーや鮮魚店で何匹も手に取って比べるのはおすすめできません。

店舗で魚を選ぶときは、

  • 目が澄んでいるか
  • 背中の青色が鮮やかか
  • 丸々と太っているか
  • 腹の身が厚いか

などをできるだけ触らず、見た目で確認するのがおすすめです。

鮮度の良い魚を多くのお客様が気持ちよく購入できるよう、お店では魚を大切に扱うことを心がけましょう。


入梅いわしを美味しく食べるおすすめの方法

入梅いわしは脂がのっているため、シンプルな料理ほど素材本来の美味しさを楽しめます。

刺身はもちろん、焼いても煮ても美味しく、昔から日本の食卓で親しまれてきました。

ここでは魚屋おすすめの食べ方をご紹介します。


① 刺身

脂がのった入梅いわしを味わうなら、まずは刺身がおすすめです。

口に入れた瞬間に広がる旨みと、とろけるような脂は、この時期ならではの美味しさです。

薬味は

  • 生姜
  • 大葉
  • 小ねぎ
  • みょうが

などがよく合います。

醤油だけでも十分美味しいですが、すだちやレモンを少し絞ると、脂の甘みがより引き立ちます。


② いわし漬け丼

ヤマニ水産が特におすすめしたい食べ方がいわし漬け丼です。

脂がのった真いわしを特製のたれに漬け込むことで、旨みがさらに引き立ちます。

温かいご飯との相性も抜群で、忙しい日の食事にもおすすめです。

仕上げに

  • 卵黄
  • 白ごま
  • 大葉
  • 刻み海苔

をのせれば、ご家庭でも本格的な味わいを楽しめます。

ヤマニ水産のいわし漬け丼へのこだわり

ヤマニ水産では、国産の真いわしを一枚一枚丁寧に手開きし、特製の醤油だれに漬け込んでいます。

その後、真空包装し急速冷凍することで、美味しさを閉じ込めています。

解凍して温かいご飯にのせるだけなので、ご家庭でも手軽に旬の美味しさをお楽しみいただけます。

ヤマニ水産 いわし漬け丼の具はこちら


③ なめろう

千葉県を代表する郷土料理の一つが「なめろう」です。

新鮮ないわしを包丁で細かくたたき、

  • 味噌
  • 長ねぎ
  • 生姜
  • 大葉

を加えてさらにたたきます。

ご飯のお供にはもちろん、お酒のおつまみにもおすすめです。


④ 塩焼き

入梅いわしは、塩焼きにするだけでも十分美味しくいただけます。

皮は香ばしく、身はふっくらジューシー。

大根おろしやすだちを添えれば、脂の旨みをさっぱり楽しめます。

シンプルだからこそ、素材の良さがよく分かる料理です。


⑤ 梅煮

梅雨の時期のいわしは、昔から梅干しと一緒に煮る「梅煮」も親しまれてきました。

梅の酸味がいわしの旨みを引き立て、さっぱりとした味わいになります。

骨までやわらかく煮込めば、お子さまやご年配の方でも食べやすく、ご飯のおかずにもぴったりです。


⑥ つみれ汁

いわしをすり身にして作るつみれ汁もおすすめです。

いわしの旨みがだしに溶け込み、体の温まる一品になります。

味噌仕立てでも、すまし汁でも美味しくいただけます。

野菜をたっぷり入れれば、栄養バランスも良く、家庭料理として人気があります。


入梅いわしの保存方法

いわしは鮮度の変化が早い魚です。

購入したその日に食べるのが一番おすすめですが、すぐに食べない場合は、できるだけ早く下処理をして保存しましょう。

冷蔵保存

  • 内臓を取り除く
  • キッチンペーパーで水分を拭き取る
  • ラップで包み、冷蔵庫で保存する

できれば購入当日、遅くとも翌日までに食べるのがおすすめです。


冷凍保存

長期間保存する場合は、一尾ずつラップで包み、保存袋に入れて冷凍します。

食べるときは冷蔵庫でゆっくり解凍すると、美味しさを保ちやすくなります。


魚屋からひとこと

いわしは鮮度が命の魚です。

だからこそ、「今日は美味しそうだな」と思ったら、その日のうちに味わうのが一番です。

ご家庭でさばくのが難しい場合は、鮮度の良い状態で加工・急速冷凍された商品を選ぶのも、美味しく楽しむ方法の一つです。


よくある質問(FAQ)

Q1. 入梅いわしとは何ですか?

入梅いわしとは、梅雨の時期(6~7月頃)に旬を迎え、脂がのった真いわしのことです。魚の種類ではなく、旬の時期の呼び名です。


Q2. 真いわしとの違いはありますか?

違いはありません。

入梅いわしは「真いわし」の中でも、梅雨の時期に脂がのった美味しいものを指す呼び名です。


Q3. 入梅いわしの旬はいつですか?

一般的には6月から7月頃です。

ただし、天然の魚なので、その年の海の状況や水温によって多少前後します。


Q4. 入梅いわしは刺身で食べられますか?

鮮度の良いものであれば刺身でも美味しくいただけます。

購入後はできるだけ早く食べることをおすすめします。


Q5. 美味しい入梅いわしの選び方は?

魚屋では次のポイントを見ています。

  • 目が澄んでいる
  • 背中の青色が鮮やか
  • 黒い斑点がはっきりしている
  • うろこが残っている
  • 頭が小さく見えるほど丸々としている
  • 腹の身が厚い

これらを総合的に見て選ぶのがおすすめです。


Q6. 小羽・中羽・大羽とは何ですか?

いわしの大きさによる呼び方です。

地域や市場によって多少基準は異なりますが、

  • 小羽(こば)
  • 中羽(ちゅうば)
  • 大羽(おおば)

と呼ばれています。


Q7. 入梅いわしは冷凍保存できますか?

できます。

一尾ずつラップで包み、保存袋に入れて冷凍すると品質を保ちやすくなります。


Q8. 入梅いわしにおすすめの料理は?

魚屋がおすすめする食べ方は、

  • 刺身
  • 漬け丼
  • なめろう
  • 塩焼き
  • 梅煮
  • つみれ汁

です。

脂ののった旬ならではの美味しさを楽しめます。


まとめ

入梅いわしは、梅雨の時期に旬を迎える真いわしです。

この時期ならではの脂のりの良さと旨みが魅力で、刺身や漬け丼、塩焼き、なめろうなど、さまざまな料理で美味しく味わえます。

スーパーや鮮魚店で選ぶ際には、

  • 目が澄んでいる
  • 背中の青色が鮮やか
  • 頭が小さく丸々と太っている
  • 腹の身が厚い

といったポイントを意識すると、美味しいいわしを選びやすくなります。

また、いわしは鮮度が落ちやすい魚です。

購入後はできるだけ早く食べることをおすすめします。

旬の時期ならではの美味しさを、ぜひご家庭でも味わってみてください。


ご家庭で手軽に楽しむなら

「魚をさばく時間がない」

「もっと手軽に旬のいわしを楽しみたい」

そんな方には、ヤマニ水産のいわし漬け丼の具がおすすめです。

国産の真いわしを一枚一枚丁寧に手開きし、特製の醤油だれに漬け込んだ後、急速冷凍しています。

解凍して温かいご飯にのせるだけで、ご家庭でも手軽に本格的ないわし漬け丼をお楽しみいただけます。

いわし漬け丼の具はこちら
https://www.yamani-suisan.jp/view/item/000000000110


タイトルとURLをコピーしました